デコルテと鎖骨下静脈を整えるヘッドスパの重要性|シャンプー台でリンパマッサージ

美容師・理容師としてヘッドスパを学ぶ方にぜひ理解してほしいのが、デコルテ施術(鎖骨まわりのケア)の重要性です。

ヘッドスパというと“頭中心の施術”という印象を持たれがちですが、実はその効果を最大限に引き出すカギは「胸から上の循環」にあります。

デコルテには、大胸筋・小胸筋・斜角筋・胸鎖乳突筋といった呼吸と姿勢を支える筋肉群が集中しています。

スマホ姿勢や長時間の接客・デスクワークでこれらの筋肉が硬くなると、胸郭(きょうかく)の動きが制限され、酸素の取り込み量が減少します。

その結果、頭皮への血流や老廃物の排出が滞り、頭の重だるさや顔のむくみ、眼精疲労にもつながってしまうのです。

ここで注目すべきなのが、鎖骨下静脈(さこつかじょうみゃく)です。

鎖骨下静脈は、全身から集まったリンパ液や静脈血が心臓に戻る「最終出口」にあたる重要な通路。

この部分の詰まりをほぐすことで、首・肩・頭部の循環がスムーズになり、ヘッドスパの効果が格段に高まります。

近年では、美容院や理容院に折り畳みのマッサージベッドを導入し、デコルテや全身リンパマッサージを取り入れるサロンも増えています。

シャンプー台だけでも、首下から鎖骨・肩前部を軽く流す「簡易デコルテケア」は可能で、頭部のリラックス効果を大きく高めることができます。

当スクールのヘッドスパ講座では、こうした解剖学的知識に基づいた“循環を整える技術”を重視。

スパニストが鎖骨下静脈や呼吸筋の構造を理解することで、ヘッドスパを「癒し」から「機能回復・美循環」へと進化させられます。

これからのヘッドスパは、頭皮ケアにとどまらず、胸郭・デコルテ・リンパの流れを含めた“全身のめぐりを整える技術”へ。

美容師・理容師が学ぶ価値のある“解剖学的リラクゼーション”の新しい形です。

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この記事の執筆者

ヘッドスパ専門店atama代表
江口 征次
インスタグラム大阪会場

  • ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家
  • Head Life(ヘッドライフ)代表
  • 一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会 理事長
  • 株式会社ヘッドクリック 代表取締役
  • 頭ほぐし専門店atama代表
  • ヘッドスパ専門店atama代表

【商品】
・日本初、ヘッドマッサージ施術用枕の販売
・日本初、業務用ヘッドマッサージオイルの販売

【登録商標】
・頭ほぐし専門店atama 登録5576269
・頭ほぐし整体院 登録5977517
・骨相セラピー 登録5790990

ドライヘッドスパおよびヘッドマッサージの専門家として、2010年よりヘッドセラピスト養成講座を開講。
以来、日本全国はもちろん、海外からも多くの受講生が訪れる人気のヘッドスパ・ヘッドマッサージ資格講座を主催している。
また、美容師であり店長の西口まき氏と共同で、日本初の「整体ヘッドスパ」を考案し、国内外の美容師・理容師に指導を行っている。

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