【まとめ】ヘッドスパ・首マッサージの危険性と安全な方法

ヘッドスパを担当する美容師・理容師のみなさまにとって、「首のマッサージは、安全なのか?危険なのか?」という不安や疑問は、一度は頭をよぎるテーマではないでしょうか。

お客様からは「首まわりもしっかりほぐしてほしい」「首こりや首の疲れを何とかしたい」という声が多く寄せられます。

一方で、強い圧での首もみがリスクを高める可能性があることや、医師の中には「首は揉むべきではない」と警鐘を鳴らす方もおられます。

それでも、ヘッドスパというメニューの性質上、「首まわりを一切触らない」という選択肢ではお客様満足を十分に得ることは難しいのが現実。

サロンワークの現場では「どこまでやって良いのか」「どうすれば安全に、しかも気持ちよく提供できるのか」という“判断力と技術”が求められます。

このコラム記事では、美容室・理容室でヘッドスパを行うスパニストの皆さまに向けて、ヘッドスパの一部として首を安全かつ効果的にケアするための考え方を整理してお伝えしていきます。

サロンワークに落とし込みやすい視点で、自信をもって首まわりのケアができるヒントになれば幸いです。

「首マッサージは危険?」という疑問について

美容師・理容師は筋肉をほぐす専門家ではありません。
では、マッサージ店・整体院・リラクゼーションサロン・エステ店といった、筋肉をほぐすサロンでは「首マッサージ(首もみ)」をどのように捉えているのでしょうか?

<それぞれの主張・立場>
•多くのエステ・リラクゼーションセラピストが「首は怖い」「過度に触りたくない」と感じている。
•医学博士・松井孝嘉氏は「首は自律神経と密接で、揉むと全身へ影響するため揉んではいけない」と主張。
•すべての医師が同意しているわけではなく、治療家セラピスト側は「首の緊張をほぐすべき」という立場が多い。
•首の施術は賛否が分かれるが、ヘッドマッサージ(ドライヘッドスパ)では欠かせない重要な工程。

それぞれの業態によって考え方は少しずつ異なりますが、共通しているのは「首はデリケートで、施術の仕方次第で安全性も効果も大きく変わる」という点です。
では、具体的にどのように考え、どのように向き合っているのかを続きを見ていきましょう。


“首は揉んでいい?”に対する考え方

首や首根っこ(後頭下筋群)を揉みほぐすと頭だけではなく、目までスッキリします。
美容師・理容師のスパニストにとって首マッサージは大きな武器となるはずですが、本当に首は揉んでいいのでしょうか?

<首マッサージに対する考え方>
•首は重たい頭を支えているため、日常的に凝りやすい。
•首・後頭下筋群が硬い人は非常に多い。
•「危険だから一切やらない」という判断も間違いではないが、お客様満足度は低くなりやすい。
•車の運転に例えると、「運転が怖いから運転しない」と同じ発想。
•正しい方法を学び、安全運転(安全施術)ができれば問題ない。

当スクール(ヘッドライフ・一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会)のヘッドスパ・ヘッドマッサージの首マッサージは、お客様の「自重」を利用した安全な「頸椎スイング法」を中心に行います。
2010年のサロン開業から、一度もトラブルやクレームはございません。

美容師・理容師のみなさまも、実績のあるスクールで正しい方法を学び、安全で効果的な首マッサージを学んでください。

※自重とは
整体における 「自重」 とは、お客様ご自身の体の重みのことを指します。
今回のケースでは、首そのものの重みだけを利用してほぐすテクニックであるため、セラピストが必要以上の圧(力・刺激)を加える心配がありません。
その結果、過剰な力が入りにくく、安全性が高い施術方法となります。

※頸椎スイング法とは
首の動きをしなやかに導くためのテクニックで、首まわりの筋肉と骨格のバランスを整えることを目的としています。
ストレートネックの緩和にも役立ち、自律神経を整えるサポートにもつながります。


首マッサージのリスク(危険性)

ヘッドスパの施術工程の中で、最も注意が必要とされるのが 「首マッサージ(首もみ)」 です。
美容院・理容院、リラクゼーションサロン、エステサロンのヘッドスパが、お客様にとって危険なサービスになってしまっては本末転倒です。
以下に首マッサージのリスク(危険性)をまとめました。

<医学的に指摘されているリスク>
•強い揉み刺激によって頸動脈プラークが剥がれ、脳梗塞の可能性がある。
•血管・神経に負担を与えるような過剰圧が危険。
•実際にマッサージ後に脳梗塞になったケースも存在する。

<不適切な施術によるリスク>
•過度な強揉み → 血管・神経損傷の可能性。
•同じ部位をしつこく刺激 → かえってコリ増大、神経バランスの乱れ。
•首の構造はデリケートなため、誤った施術はリスク上昇。

ヘッドスパニストは、首マッサージに潜むリスク(危険性)を正しく理解したうえで、安心・安全な施術を提供する姿勢が求められます。


揉まずに首を緩める考え方

•首のコリ放置は自律神経の乱れ、不眠、うつなどに関係。
•特に上部頸椎(後頭下筋群)=「副交感神経センター」
•松井医師の主張:
 →「揉むな、緩めろ」
 →温める、軽い運動、セルフケアで緩めて予防
•ただし、ヘッドマッサージを受けに来るお客様は「首を触ってほしい」と思っている人が多い。

当スクールでは、引っ張って緩める「頸椎の牽引法」や「頸椎ポンピング法」、筋膜が緩むのを促す「頭蓋底リリース」といった筋肉を力技で揉みほぐすのではなく、「緩むのを促す」テクニックを採用しています。
そのため安全で効果的なヘッドスパ・ヘッドマッサージ(ドライヘッドスパ)施術が行えます。

またこういった首へのアプローチは、脳の血流を高めてセロトニンを活性化し、自律神経を整える効果が期待できます。
当スクールによる脳波測定では、セロトニンが活性化しました。


施術事故の回避:サロンで使える安全な首マッサージとは

“なんとなく” の施術を続けていると、思わぬ事故につながる危険があります。
まずは以下の内容をしっかり確認し、施術事故のリスクを避けながら、効果的なヘッドスパを提供できるようにしていきましょう。

●安全性を高める条件(重要)
(1)安全な施術方法(テクニックの選定)
(2)力の圧加減
(3)タッチ(指腹・指尖・側面の使い分け)
(4)リズム(心地よいリズムでセロトニン活性)

●安全な体位(姿勢)
•最も安全:仰向けの首マッサージ
→お客様の自重で負荷がかかるため、安全性が高い
•うつ伏せはセラピストの力加減に依存するため難易度が高い

●安全なヘッドマッサージ手技(講座で学べる)
•頸椎スイング法
•頸椎ポンピング
•牽引法
•頭蓋底リリース
 →「揉む」のではなく「緩める」整体的アプローチ
 →脳血流アップ、セロトニン3.5倍効果のデータあり

「安全なヘッドマッサージ手技」は、どれも当スクールのスパニスト講座(整体ヘッドスパ講座)で学べる内容です。
ヘッドスパの専門家を本業とする場合は、ぜひ学ぶことをおすすめします。


危険な首マッサージの特徴

施術・マッサージの世界で、一般的に危険と考えられている首のマッサージには、主に次のようなものがあります。
なお、これらは首に限らず、他の部位の施術にも同じことが当てはまります。

•強く揉む・押す
•同じ場所を何度もしつこく揉む
•方向やラインを理解せず「なんとなく」で施術する
•力加減を確認せず、感覚だけで押し込む
•筋肉・神経の位置を理解していない

美容師・理容師としてスパを担当される皆様におかれましても、大切なお客様を施術する際には、どうか十分にご配慮ください。


正しい首マッサージの条件(=安全で効果的)

美容院・理容院・ヘッドスパ専門店では、実際にどのような首のマッサージを行うべきなのでしょうか。
下記の内容を、ぜひ参考にしてみてください。

●「正しさ」は安全+効果のバランス
•安全だけでは「物足りない施術」になりやすい。
•リラクゼーション(癒し)はハイリスク施術ではないため、ハイリターン狙いはNG。
•効果と安全の両立が「正しい首マッサージ」。

●3Mがない施術が“正しい”
•ムリ:危険・構造無視の施術をしない
•ムダ:意味のない施術を避ける
•ムラ:圧や方向に迷いなく、一定のリズムで行う

プロのスパニストとして「迷いのない施術」ができるようになることが大切です。
当スクールでは、そのための考え方として「量質転化」という言葉を用い、日々の取り組みを進めてもらっています。


学び方についての注意点

どのような方法で学ぶべきでしょうか。
多くの方にとって、やはり経験と実績のある先生から学びたいという思いが強いのではないでしょうか。

<学ぶ際の注意点>
•Youtube・SNS・通信教育だけでは力加減が分からないため不十分。
•技術は必ず直接、信頼できる指導者から学ぶべき。
•上手な施術者が必ずしも教えるのが上手とは限らない。
•作業が言語化・解説ができる指導者に学ぶことが重要。

WEB 上の動画や DVD などでも、ある程度は学べるかもしれません。
しかし、お客様が本当に求めているのは、実績のある先生から直接指導を受けて身につけた施術です。

これは、美容師・理容師・ヘッドスパ専門店のスタッフの皆様も、同じお気持ちではないでしょうか。
日々の忙しさに負け、動画だけで学ぼうとするのは、プロとしては少し安易な考え方になっているかも…


スパニストが明日からできること

特に首まわりのケアは、繊細である一方で高い満足度を生み出せるポイントでもあります。
明日からすぐに取り入れられる工夫や見直しを意識することで、お客様の安心感は大きく高まり、施術の質も安定していきます。
基本的な心配りを積み重ねることが、信頼されるスパニストへの近道と言えるでしょう。

<すぐにできること>
•施術時の声がけ
 「力加減はいかがですか?」
 「痛くないですか?」
 「我慢しないでおっしゃってくださいね」
•強揉みを避ける
•同じ部位を何度も揉まない
•緩める整体法を取り入れる(ポンピング・牽引・頭蓋底リリース)
•技術向上のため専門講座を受講する

これらの取り組みは、どれも特別な準備がなくても実践できるものばかりです。
小さな工夫を積み重ねるだけでも、お客様の体感は大きく変わります。

また、定期的に技術を見直したり、専門講座で学びを深めることも、プロとしての自信や安全性につながります。
日々の施術に “気づき” を取り入れながら、より安心して任せてもらえるスパニストを目指してみてください。


まとめ:ヘッドスパにおける首マッサージ

首マッサージは、ヘッドスパの満足度を高める重要な工程である一方、強い圧や誤った方法によって血管・神経を傷つけるリスクも指摘されています。

そのため、美容師・理容師のスパニストには「安全と効果の両立」が求められます。

首はもともと凝りやすく、多くのお客様がケアを望む部位ですが、正しい知識がないまま“なんとなく”揉むことは危険です。

現在は「揉むより緩める」という整体的アプローチが重視され、頸椎スイング法・ポンピング・牽引法・頭蓋底リリースなど、自重を活かした安全性の高い技法が推奨されています。

安全性を高めるには、圧加減・タッチ・リズム・体位(仰向け)などの基本を守ることが不可欠です。

また、技術は動画だけでなく実績ある指導者から直接学ぶことが重要。

明日からできる工夫として、丁寧な声がけ、強揉みを避ける、同じ部位を繰り返さないなど、小さな配慮の積み重ねが信頼につながります。

<参考記事>
【まとめ】首もみのやり方・危険を避ける安全な方法
やっぱり首マッサージは危険!?正しく行えば安全かつ効果的
首のマッサージは危険?ヘッドマッサージで安全に行う方法
首マッサージの危険性・リスク・重要性・実践方法・注意点・学ぶ理由

<おすすめの講座>
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この記事の執筆者

ヘッドスパ専門店atama代表
江口 征次
インスタグラム大阪会場

  • ドライヘッドスパ・ヘッドマッサージの専門家
  • Head Life(ヘッドライフ)代表
  • 一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会 理事長
  • 株式会社ヘッドクリック 代表取締役
  • 頭ほぐし専門店atama代表
  • ヘッドスパ専門店atama代表

【商品】
・日本初、ヘッドマッサージ施術用枕の販売
・日本初、業務用ヘッドマッサージオイルの販売

【登録商標】
・頭ほぐし専門店atama 登録5576269
・頭ほぐし整体院 登録5977517
・骨相セラピー 登録5790990

ドライヘッドスパおよびヘッドマッサージの専門家として、2010年よりヘッドセラピスト養成講座を開講。
以来、日本全国はもちろん、海外からも多くの受講生が訪れる人気のヘッドスパ・ヘッドマッサージ資格講座を主催している。
また、美容師であり店長の西口まき氏と共同で、日本初の「整体ヘッドスパ」を考案し、国内外の美容師・理容師に指導を行っている。

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